ハイエースにロードバイクを積みたいけれど、「何台まで入るの?」「傷つけずに運べる?」と悩む方は多いです。私も車載サポートの現場で、ロード・MTB・シティサイクルまで幅広く相談を受けますが、結論は“車両バリエーション”と“積み方”で積載台数は大きく変わるということです。この記事では、ハイエースの種類ごとの特徴から、積載台数の目安、台数を増やす具体テクニックまでを分かりやすく解説します。
ハイエースってどんな車?バリエーション別で解説
ハイエースは、仕事車の定番でありながら、サイクリストにも非常に人気の高い「積める」ミニバン/バンです。ポイントは、荷室が四角く、床が低めで、荷物の出し入れがしやすいこと。ロードバイクのように全長が長く繊細な荷物でも、工夫次第で安全に積載できます。
また、ハイエースは同じ見た目でもグレードやボディ形状で室内寸法が異なります。購入・レンタル前に「どれを選ぶか」で結果が変わるため、まずはバリエーションを押さえることが重要です。
- 標準ボディ / ワイドボディ(横幅が変わる)
- 標準ルーフ / ハイルーフ(高さが変わる)
- ロング / スーパーロング(荷室長が変わる)
- バン / ワゴン / コミューター(シート構成が変わる)
サイクリング用途でよく使われるのは、リアシートを畳んで荷室を作れる「バン」や「ワゴン」です。特にバンは荷室優先設計なので、複数台積みたい方に向きます。一方ワゴンは乗車人数を確保しやすい反面、シートが厚めで荷室アレンジの自由度が少し下がることがあります。
「ロードだけでなくMTBやシティサイクルも積みたい」場合は、ハンドル幅・タイヤ外径・車重が増える分だけスペースを食います。将来的な用途も見越して、ワイドボディやロング系を選ぶと失敗しにくいです。
ハイエースの積載力を検証:ロードバイクは最大何台?

結論から言うと、ハイエースは積み方次第でロードバイクを複数台(目安:3〜6台以上)積めます。ここでの「最大」は、
- 人が何人乗るか(運転+同乗者)
- 車内で着替えるか、荷物量は多いか
- ホイールを外すか、分解するか
で現実的な上限が変わります。
ロードバイクは軽量で細身ですが、ハンドル幅・クランク・ディレイラー周りが出っ張りになりやすく、雑に詰めると傷の原因になります。台数を追い求めるほど固定と保護が重要になるため、「何台入るか」は「安全に運べるか」とセットで考えるのがコツです。
台数の目安(実用優先の考え方)
- 標準ボディ(バン系):
- 前輪を外して積む:3〜4台が運用しやすい
- 前後輪を外す/一部バラす:4〜5台も狙える
- ワイド・ロング/スーパーロング:
- 工夫すると:5〜6台以上も現実的
ただし、これらは「自転車だけ」の話ではありません。ヘルメット、工具、輪行袋、着替え、クーラーボックスなどを積むと、台数は1台分減ることもあります。特にMTBが混ざる場合は、ハンドル幅が広いのでロード換算で“+1台分スペース”を見ておくと安全です。
また、車載でよくあるトラブルは次の通りです。積載台数を増やす前に、まずここを潰すのが近道です。
- ブレーキローター(ディスク)やスプロケットの接触で傷が付く
- ディレイラーが荷重で曲がる
- フレームが擦れて塗装が欠ける
- 急ブレーキで自転車が倒れて連鎖的に破損する
台数を増やす積み方のコツ:分解・固定・保護の基本技
台数を増やす最大のポイントは、「出っ張りを減らす(分解)」→「動かさない(固定)」→「当てない(保護)」の順で仕組み化することです。特にロードバイクは、前輪を外すだけで全長が詰まり、ハンドル周りの干渉も減るため、積載効率が一気に上がります。
さらに、床に直置きするよりも、レール・スタンド・バーなどで「置き場所を決める」ほうが台数が伸びます。ハイエースは荷室が広い分、固定ポイント(タイダウン)を活かせると積載が安定し、結果として“攻めた積み方”が可能になります。
分解の基本(効率が上がる順)
- 前輪を外す(最優先)
- 次に余裕がなければ後輪も外す
- ハンドル幅が厳しい場合はステムを緩めてハンドル角度調整
- さらに詰めるならペダルを外す(干渉しやすい)
ディスクブレーキ車は、ホイールを外したらパッドスペーサーを必ず入れてください。誤操作でパッドが閉じると、現地でホイールが入らない事故が起きがちです。
固定の基本(倒れない仕組みを作る)
- タイダウンベルトでフレームを左右に振れないよう固定
- 前輪を外した状態でフォーク固定(フォークマウントが有効)
- 可能なら床面にレールやベースを作る(定位置化で台数が増える)
コツは「上から押さえる」のではなく、横方向の転倒を止めることです。急ブレーキ時に前へ滑るのも危険なので、前方にクッションや荷物を“壁”として置くのも効果的です。
保護の基本(傷と汚れを防ぐ)
- フレーム同士の間に
- ウレタンマット
- 毛布
- 緩衝材(パイプカバー)
- チェーン側は特に
- チェーンカバー
- 輪行袋の部分使い
- フォーク・エンドは
- エンド金具(ダミーアクスル)で保護
「何台も積めたけど、降ろしたら傷だらけ」は一番避けたい結末です。保護材は高価な専用品でなくても構いませんが、接触点がゼロになるように“面で仕切る”意識を持つと失敗が激減します。
ロードバイクを積載する際の便利グッズは以下のページでも紹介しています。
ハイエースはバリエーションが豊富で、ロードバイクの車載にとても向いた車です。ただし積載台数は、車両サイズだけでなく、前輪脱着などの分解、タイダウンによる固定、緩衝材での保護といった「積み方の設計」で大きく変わります。まずは安全に3〜4台を安定して運べる形を作り、慣れてきたら固定方法をアップデートして台数を伸ばしていくのがおすすめです。ハイエースで楽しいサイクルライフを送ってください。




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