BRZにロードバイクやMTBを積みたい——そう思われる方は少なくないのではないでしょうか。速く・軽快に走れるクルマで、休日はお気に入りの自転車と遠征。そんな理想を叶えるために、現実的な積載性、シートアレンジ、そしてキズや破損を防ぐプロの積み方まで、クルマと自転車の両面から徹底的に解説します。
BRZってどんな車?ボディサイズはどれくらい?
BRZは軽量・低重心のFRスポーツ。タイトなキャビンと低い全高が生むシャープなハンドリングが魅力で、日常からワインディングまで「走る歓び」に全振りした設計です。2+2のシートレイアウトで、後席はそこまで広くはないものの、背もたれを倒してトランクと一体化できるのが特徴です。道具を載せる“実用性”も、控えめながらきちんと備えています。
ボディサイズは全長約4.3m台・全幅約1.78m・全高約1.3m前後(グレードや年式で微差)。低いルーフと狭めのトランク開口は「大きな荷物の出し入れ」にハードルを感じるポイントですが、後席を倒した奥行きは想像以上に活きます。フロアは比較的フラットで、助手席を前に出せば長尺物の対角積みも現実的。つまり“高さより長さで勝負”する積み方が基本戦略です。
自転車の実寸をイメージすると分かりやすいです。ロードバイク(M〜L)で全長約1,65〜1,70m・ハンドル幅約40〜44cm、MTBはバー幅が広く外径も大きめ。BRZは「前輪外し」でロードはほぼ間違いなく積載可能、「前後輪外し」ならMTBも視野に入ります。フレームサイズやステム長、シートポスト突き出し量次第で収まりが変わるため、自転車の寸法をあらかじめ把握しておきましょう。
BRZにロードバイクは積める?シートアレンジはどう?

結論から言えば、ロードバイクは“前輪外し+後席倒し”で積載可能です。サイズが大きい場合やディープリム、サドル高が高い場合などは「サドルを数センチ下げる」か「後輪も外す」で難易度が下がります。MTBはバー幅とタイヤ高さで詰まりやすいので、原則「前後輪外し」を推奨します。シティサイクル(ママチャリ系)はフレーム形状と泥よけが干渉しやすく、室内積みは不可能なケースが多いです。
シートアレンジは「後席背もたれを倒してトランクと一体化」が基本です。狭い場合は助手席を前にスライドさせると積載性がアップします。挿入方向は“フロントフォーク(またはハンドル側)を先頭にしてトランク側から”が扱いやすく、チェーン側(右側)を上向きにして汚れを床へ移さないのがコツ。床に保護マットを敷き、クランク位置は3時/9時にすると接触点を最小化しやすいです。ホイールはホイールバッグに入れてシート背面の足元へ立て掛けると安定します。
「ほぼ分解なしで積みたい」なら外部キャリアも選択肢です。吸盤式ルーフキャリア(例:シーサッカー系)はBRZのようなルーフレール非装着車でも搭載しやすく、フォークマウントで車内を汚さない利点があります。一方で塗装保護や装着面の清掃、法規・積載高さ、風切り音への配慮が必要。ヒッチは基本設定がないためヒッチキャリアはハードル高め。トランク直付けのテールゲートキャリアは塗装・スポイラーへの負担が大きい点に注意してください。
自転車・車双方の傷を防ぎ安全に積むテクニックを解説
ロードバイクを積載する際の便利グッズは以下のページでも紹介しています。
まずは自転車側の準備から。チェーンは軽く拭き上げ、フロントはインナー・リアはトップ(小さいギア)に入れてチェーンの張りを緩め、チェーン落ちやスプロケット接触を抑えます。ディスクブレーキはローターを薄手のカバーで保護し、ホイールを外す場合はキャリパーにパッドスペーサーを必ず挿入。クイック/スルーアクスルは紛失防止で袋へ、エンド金具(リアエンド保護)やフォークブロックがあると剛性確保と傷防止に絶大です。ハンドル幅が厳しいときはステムを切らずに“バーを90度回転”で全幅を小さくできます。
次にクルマ側の防御。ラゲッジフロアとシート背面には厚手のラグやヨガマット、断熱マットを敷き、ドアシルやバンパー上面は養生テープ+タオルでカバー。積み込み時はフロント側から斜めに入れ、接触する可能性のあるエッジを常に片手でガードします。固定は面で支えるのが基本で、ラゲッジのフックやシートベルト基部にソフトベルトで“軽くテンション”をかける程度に。強く締めすぎず、走行中の微振動で擦れない“ガタ防止”を優先します。エアバッグの展開域やシートベルトの巻取り器周辺を塞がないことも重要です。
視界はルームミラーと右ミラーを確保し、リアガラスの下端だけでも抜けを作ると車線変更が安心です。ホイールや工具は必ず袋へ入れて転がり出しを防止、鋭利なクイックレバーは内装から離して収納。夜間は車内の散乱防止に加えて反射材付きのバッグが便利です。走行前に「急制動を1回想定」した固定状態を手で再確認し、出発後5分で一度停車点検。ナンバーや灯火の視認性、はみ出し積載の有無(原則禁止)、同乗者の居住性とシートベルト可否も法規・安全の観点から必ずチェックしてください。
BRZでも工夫すれば、ロードは“前輪外し”で、MTBも“前後輪外し”でしっかり積めます。ポイントは「長さで攻める配置」「接触面の予防」「固定はガタ防止優先」の3つ。あなたのフレームサイズや用途に合わせた手順を一度リハーサルしておけば、当日は5〜10分で積み込み完了、目的地での組み立てもスムーズです。クルマと自転車を大切にしながら、行動範囲を一気に広げる——その第一歩として、本記事の手順とコツをぜひ活用してください。安全第一で、良いライドを。




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